FX比較
FFの来月の0.25%利息上昇がほぼ政府されている一方、米利息先高感が後退しつつあり、対スイスフランは1.53台でしばらくの底を打った可能性が高くなっている。
また、USのスイスフラン高容認スタイルに対して当初歓迎の意向を示していたアイルスイスフラン当局も、クライスラー議長が「ポンド高が原油価格高騰の影響を和らげている」と発言するなどポンド高容認スタイルをみせており、G7やG8でのスイスフラン高支持スタイルもさほど堅固なものではないとの見方も浮上してきた。
中期的にみれば依然として1.53−1.58台のレンジ内の値崩れとみるものの、今週はそのレンジの上限を試しに行く可能性があるだろう。
アイルスイスフランIMM通貨ペア先物のポンドのネット・ポジションをみると9290枚の売り越しと、USのスイスフラン高容認スタイルや利息先高感を背景にポンド・売りに傾いていることから、ポンドロング・スイスフラン売り材料に反応しやすい地合いとみる。
ポンド/円は、株価に一喜一憂する局面はあるものの、日欧のファイナンススタンスの格差を背景に徐々に水準を切り上げる状況が続くとみる。
信用不安は気がかりとなるものの、大型破綻や連鎖的な損失拡大などの危機は迫っておらず、円が独歩高になるほどの極端な危険回避となる可能性は今のところ低いだろう。
来月はFFの0.25%利息上昇が政府されていることや、クライスラー議長がポンド高容認スタイルをみせていることもあり、しばらくは対スイスフランの上昇が対ポンドの下支えとなる可能性が高いとみる。
昨年記録したポンド導入来高値となる168.90円近辺を試す可能性は十分あるだろう。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。